リハビリ何でも屋

理学療法士がリハ栄養やリハビリのことについて解説していくブログ。少しでも皆様のお力になれれば。

リハ栄養ケアプロセスについて解説します。その2

リハ栄養ケアプロセスは、障害者やフレイル高齢者の栄養状態・サルコペニア・栄養素摂取・フレイルに関連する問題に対して、質の高いリハ栄養ケアを行うための体系的な問題解決手法です。 おさらい↓ rehabilitation-nutrition.hatenablog.com 今回は前回の続…

リハ栄養ケアプロセスについて解説します。その1

リハ栄養は多職種が連携して対象者にアプローチします。そのため、一貫した流れが定まっていないとリハ栄養ケアの質や結果の評価が検証しにくくなります。 リハ栄養ケアプロセスは、栄養専門職による栄養ケアプロセスを参考して考案され、リハ栄養ケアに整合…

サルコペニア肥満について解説します。

サルコペニアは、骨格筋の量的・質的な変化により、筋肉量、筋力が低下しフレイルや老年症候群に関連します。 おさらい↓ rehabilitation-nutrition.hatenablog.com また肥満においては、特に内臓脂肪型肥満においてインスリン抵抗性を基盤としたメタボリック…

リハ栄養におけるMETsの活用方法とは

サルコペニアによる筋力低下に対する治療には、有酸素運動やレジスタンス運動が推奨されています。 前回のおさらい↓ rehabilitation-nutrition.hatenablog.com しかし、運動強度の設定を間違えると、返って筋力低下を起こしてしますケースもあります。 今回…

加齢による筋力低下とサルコペニアによる筋力低下の違いについて解説します

サルコペニアは加齢に伴う骨格筋量および筋力低下の両者を兼ね備える疾病です。 これまでのおさらい↓ rehabilitation-nutrition.hatenablog.com rehabilitation-nutrition.hatenablog.com これらから、ADL能力・健康寿命の維持には対応必須の病態と言えます…

認知機能とフレイルとの関連(コグニティブフレイル)について解説します

過去にもお話ししていますが、身体的フレイルとサルコペニアには関連性があり、両者とも放っておくと要介護状態になる危険性が高まります。 rehabilitation-nutrition.hatenablog.com rehabilitation-nutrition.hatenablog.com そしてフレイル・サルコペニア…

栄養状態とリハ目標の考え方、リハ目標切り替えのタイミングについて

リハ栄養の目的の一つとして、『適切な栄養管理とリハビリを実施し、栄養状態、サルコペニア・フレイルを改善すること』が挙げられます。しかし、 ・栄養状態とリハ目標の考え方は? ・リハ目標を切り替えるタイミングは? と疑問に思う人もいらっしゃるかと…

サルコペニア診断基準の評価方法について解説します

サルコペニアとは、「進行性及び全身性の骨格筋量及び骨格筋力の低下を特徴とする症候群」で「身体機能障害、QOL低下、死のリスクを伴うもの」と定義されています。 サルコペニア・フレイルの定義のおさらいはこちら↓ rehabilitation-nutrition.hatenablog.c…

リハ栄養介入でリスクのあるRefeeding syndromeとは?

リハ栄養を実施する上で、介入することにより生じるリスクを知っておくのも大事です。 今回はRefeeding syndromeについて説明していきます。 Refeeding syndromeとは 診断基準 予防と治療 まとめ Refeeding syndromeとは 低栄養状態にある患者に対して、急激…

リハに栄養は必須!食欲がない人に対する工夫とは?解説します

// リハ栄養において、適切な栄養管理と運動療法は必要不可欠なところですが、厚生労働省の報告書によれば、回復期リハビリテーション病棟における経口摂取可能な患者の食事摂取率において、入院患者の1/4が提供された食事量を十分に摂取できていないという…