リハ栄養「rehabilitation-nutrition」な日々

理学療法士がリハ栄養やリハビリのことについて解説していくブログ。少しでも皆様のお力になれれば。

院内でリハ栄養チームを始める方法 ②チームとしての意義を考える

院内チームが0の状態から、リハ栄養チームを立ち上げて軌道に乗せるまでの試行錯誤を連載しています。

 

前回の記事はこちらです↓

 

rehabilitation-nutrition.hatenablog.com

 

よければご一読ください。

 

 

 

 

初期リハ栄養チーム構成

前回でお話ししましたが、まずは同職種、他職種に対するスカウトから始めました。

賛同してくれたのはPT主任、ST1名、栄養士2名でした。

その後もう少しして、OT1名も参加してくれることになりました。

 

僕はPT平社員なので、この時点でリーダー枠はPT主任?と見えると思うのですが、僕から話を持っていったこともあり、取りまとめは僕と栄養士主任の二人に一任されました。PT主任はその分、対象者のデータベース作成や院内活動における知恵などをお借りする形になります。

 

チームでの意義を考える

ある程度主要メンバーが揃ったところで、じゃあ何をやっていくのか。まずはこのチームの意義を明確にしていかなければなりません。

 

僕がこのチームを作りたいと思った最初のきっかけは、リハビリが思うように進まない患者さんがいたことからです。

その要因を考えていくと、「リハビリはちゃんとやってくれるけどご飯はあまり食べていない」ケースや、「リハビリもしてご飯もちゃんと食べてるけど体重は落ちて痩せてきている」などの、栄養と運動のバランスがうまくいっていないケースが多いように思いました。

そしてそのようなケースの人は、サルコペニア・フレイル傾向であることも知っていました。

 

栄養士さんの方も同じような悩みで、「必要カロリー分の食事は取れているのに、体重増加するどころか痩せてしまっている」ケースがあり、これらは僕らの連携不足が要因の一つであると考えました。

 

なのでまず、このチームの現時点での意義として、「栄養・運動を相互で管理してディスカッションできる、サルコペニア・フレイルを減らすためのチーム」としました。

 

 

活動方法を考える

次にこのチームのシステム構築について考えました。

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一般的にリハ栄養チームは、NST(栄養サポートチーム)の中でのコメディカルチームであることが多く、リハ栄養チーム単体で動いている病院はまだ少ないと思います。

 

Dr.からの理解は得られておらず、リハ栄養の指示と言う形ではもらえないので、リハ部門と栄養士部門それぞれから、リスクがありそうな患者様にスクリーニングをかけて該当者を見つけ、相互に情報共有して必要性を判断する道筋にしました。

 

また、急性期や回復期のように患者様の変化が大きいような病院では、多いところで週一回のカンファレンスを行なっていると伺ったことがあります。

 

当院は

・慢性期病院で長期入院も多く変化は緩やかであること

・各職種の仕事量からカンファレンスの時間を頻繁に取れないこと

などから、必要性を加味した上で、基本的なモニタリングやカンファレンスは月一回で回してみようと言う結論に至りました。

 

またケアプランにおいても、明確な計画書と言うのはなく、自分たちで必要と思われる評価項目を挙げて、一から作り上げていきました。この計画書とデータベースは、主に主任PTが作ってくださりました。本当に助かりました。

 

この時点でわかったことと反省点

確固たる「意義」が絶対必要!

この意義を考えるのにかなり苦労しました。

「慢性期におけるリハ栄養」というテンプレートが、僕が始めた時にはまだ見つけられなかったからです。

のちにまた話すのですが、この意義が固まって、しっかり共有されていないと、あとで右往左往します。(しました・・)

のちにメンバーが増えて、複数症例をこの意義で考えようとした時に矛盾点が降りかかってきます。今思えば、もっとちゃんと僕が意思表明しておくべきだったと猛省しました。

 

システム構築は、多職種のタイムスケジュールがキーになる

多職種連携をはかるためには、自分たち以外の職種が普段どのようなタイムスケジュールで業務を行なっているかがキーポイントで、その合間をぬって評価やカンファレンスなどを行なっていかなければならず、時間調整が大変でした。

相互に折り合いの取れる時間が理解できてきたのはもっと後のことでした。それこそ、コミュニケーションをもっと前からちゃんと取れていればよかったなとつくづく思います。

 

まとめ

メンバーが揃ってから、システム構築を考えるまでのお話でした。

ここまで考えるのに、また1ヶ月ほど消費してしまいました。

さて、ここからようやく、初期メンバーでの初症例に挑むのですが、結果だけいうとあまり上手くはいきませんでした。

その話はまた次回にさせてもらおうと思います。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

僕がいつもお世話になっている参考書です↓

リハ栄養からアプローチするサルコペニアバイブル

 

 

 

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