BMI(Body Mass Index)は、身長に見合った体重かどうか判定する数値です。基準は22となっています。
身長と体重による計算式で簡単に数値を出せるため、健康管理の指標として幅広く使われています。
今回は、年代別BMIの平均値と、肥満、やせの割合について調べたので解説したいと思います。
年齢別身長、体重、BMIについて
体力・運動能力調査 / 平成28年度 から引用、一部改変
年齢別BMIのグラフ
BMIの推移と肥満、やせの割合
BMIの平均値は20歳以上で全ての年代において「普通」体型に収まっています。
男性では 20歳を境にBMIが21から22に増えており、ピークは55〜59歳で23.6となり、以降は減少傾向であります。
一方女性では、20歳から44歳までの間は、BMIが20代と逆に下がり、そこから高齢期にかけて徐々に増加するという結果でした。
この傾向について男性では労働世代での運動不足や食生活の変化が影響しているものと思われます。
また、女性については、20代からのダイエット意識の高さも影響があるように思います。
ただし各年代1000人をベースとした平均値なので、このデータからは正確な肥満割合、やせ割合は見ることができません。
肥満割合、やせ割合の詳細なデータは、平成28年「国民健康・栄養調査」の結果 でまとめられていました。
肥満者(BMI≧25 kg/m2)の割合は男性31.3%、女性20.6%であり、この 10 年間でみると、男女とも有意な増減はみられない。
やせの者(BMI<18.5 kg/m2)の割合は男性4.4%、女性で11.6%であり、この 10 年間でみると、女性では有意に増加している。なお、20 歳代女性のやせの者の割合は 20.7%である。
65 歳以上の高齢者の低栄養傾向の者(BMI≦20 kg/m2)の割合は 17.9%である。男女別にみると男性12.8%、女性22.0%であり、この10年間でみると男性では有意な増減はなく、女性では有意に増加している。性・年齢階級別にみると、男女とも85歳以上でその割合が高い。
これらから、やはり女性、特に20代女性のやせ割合が増えてきています。
痩せることにより低栄養・サルコペニアのリスクが増大します。20代女性に多いということなので、若年のダイエット意識の影響が示唆されます。
ダイエット意識に関する記事はこちら↓
若い世代からの知識充足と正しい方法についての教育が、今後必要になるのではないかと考えます。
本日は以上です、最後まで読んでいただきありがとうございます。
引用、参考文献