リハ栄養
今回は低栄養の原因にはどんなものがあるか、また、どのように診断されるかについてまとめたいと思います。 低栄養の原因 飢餓(炎症を伴わない) 侵襲(中〜高度の炎症を伴う) 悪液質(軽度〜中等度の炎症を伴う) 低栄養の診断 まとめ 低栄養の原因 低栄…
今回は低栄養のスクリーニングツールである「NRS2002」についてまとめていこうと思います。 患者さんの栄養状態を把握することは、理学療法士が運動負荷量を決めるのに非常に重要なことです。 NRS2002でどのように栄養状態を把握するのか、知識として覚えて…
今回は栄養状態のスクリーニングで使用する「MUST」についてまとめていきたいと思います。 栄養状態を把握しておくことは、理学療法士がリハビリを実施する上でも非常に重要です。 このスクリーニングの判定が何を意味するのか、知識として持っておきましょ…
低栄養患者さんにリハビリを実施する時、やみくもに高負荷な運動を設定してしまうと、かえって筋肉量を減少させてしまう危険性があります。 過去記事↓ rehabilitation-nutrition.hatenablog.com 適切な負荷量を設定するためには、どのように栄養量を設定して…
リハ栄養という活動をするにあたり、対象となる方は概ね「低栄養」という状態となっています。 今回はまず、低栄養はどんな状態なのかを解説していこうと思います。 低栄養とは 低栄養の分類 低栄養の判断基準 低栄養の症状 まとめ 低栄養とは 低栄養とは、…
サルコペニアとフレイルという言葉が、世間でもだいぶ浸透しつつありますが、何となく使われ方や捉え方が似ていてややこしいこともあると思います。 ということで今回は、サルコペニアとフレイルについてそれぞれの定義と診断基準を書いていこうと思います。…
栄養管理の為に私たち治療者が考えるバランスの良い食事。 できれば全量摂取して欲しいですよね。しかし実際の患者さんはそんなに食べられなかったり 、逆に偏って食べ過ぎていたり・・。 今回はこのような、治療者と患者との食事に関するズレの部分をお話し…
以前、医原性サルコペニアとは何か、その原因についてお話ししました。 rehabilitation-nutrition.hatenablog.com 今回は、医原性サルコペニアにより起こりうるリスクについて触れていきたいと思います。 // 医原性サルコペニアで起こりうるリスク 廃用症候…
サルコペニアは、進行性、全身性に認める筋肉量減少と筋力低下であり、身体機能障害、QOL低下、死の危険性があると定義されています。(EWGSOPより) サルコペニアには、加齢のみが原因の原発性サルコペニア、活動・栄養・疾患が原因となる二次性サルコペニ…
リハ栄養において、体重はアセスメントに必要な情報です。 また、その体重が今後どれくらい変化するか、変化したかという情報は、チームアプローチする上で重要な予後予測の因子となります。 今回は、体重変化率の算出方法とその評価について解説します。 体…
8月25日、香川県高松市にてリハ栄養フォーラム2018が開催されました。 おはようございます!生活改善は言うのは簡単だけど、中々成功しませんね!(今日も寝坊した)さて、本日は高松のリハ栄養フォーラムに参加します。発表される先生方、参加される先生方よ…
リハ栄養において栄養スクリーニングは、介入を行うかどうかの判定に重要な位置を占めます。 今回は、栄養スクリーニングの「SGA」について解説していこうと思います。 // SGAとは SGAの評価方法 体重減少 食事摂取の変化 消化器症状 機能状態 疾患と栄養必…
リハ栄養において、 アセスメントを行う際に必須となってくる体重測定ですが、寝たきりの高齢者においては、ベッド式体重計や吊り下げ式体重計などの特別な装置が必要となります。 そのような装置がない施設や診療所では、患者を抱えて測定するなどマンパワ…
リハ栄養に関連する記事をこれまで書いてきたので、見やすいように分野別にまとめました。 また、これからも更新次第順次追加していく予定です。 皆さんの臨床に少しでもお力になれれば幸いです。 // サルコペニア・フレイルについて リハ栄養について リハ…
全ての患者において栄養障害が発生する可能性があり、全対象者に栄養スクリーニングを実施することは、栄養障害のリスク患者を早期に発見するためにも重要です。 また栄養スクリーニングは、他職種も適切にデータを読み取ることが重要と考えます。 今回はリ…
BMI(Body Mass Index)は、身長に見合った体重かどうか判定する数値です。基準は22となっています。 身長と体重による計算式で簡単に数値を出せるため、健康管理の指標として幅広く使われています。 臨床においても、生活習慣病や糖尿病の危険因子(肥満)…
リハ栄養ケアプロセスは、障害者やフレイル高齢者の栄養状態・サルコペニア・栄養素摂取・フレイルに関連する問題に対して、質の高いリハ栄養ケアを行うための体系的な問題解決手法です。 おさらい↓ rehabilitation-nutrition.hatenablog.com 今回は前回の続…
リハ栄養は多職種が連携して対象者にアプローチします。そのため、一貫した流れが定まっていないとリハ栄養ケアの質や結果の評価が検証しにくくなります。 リハ栄養ケアプロセスは、栄養専門職による栄養ケアプロセスを参考して考案され、リハ栄養ケアに整合…
サルコペニアは、骨格筋の量的・質的な変化により、筋肉量、筋力が低下しフレイルや老年症候群に関連します。 おさらい↓ rehabilitation-nutrition.hatenablog.com また肥満においては、特に内臓脂肪型肥満においてインスリン抵抗性を基盤としたメタボリック…
サルコペニアによる筋力低下に対する治療には、有酸素運動やレジスタンス運動が推奨されています。 前回のおさらい↓ rehabilitation-nutrition.hatenablog.com しかし、運動強度の設定を間違えると、返って筋力低下を起こしてしますケースもあります。 今回…
サルコペニアは加齢に伴う骨格筋量および筋力低下の両者を兼ね備える疾病です。 これまでのおさらい↓ rehabilitation-nutrition.hatenablog.com rehabilitation-nutrition.hatenablog.com これらから、ADL能力・健康寿命の維持には対応必須の病態と言えます…
過去にもお話ししていますが、身体的フレイルとサルコペニアには関連性があり、両者とも放っておくと要介護状態になる危険性が高まります。 rehabilitation-nutrition.hatenablog.com rehabilitation-nutrition.hatenablog.com そしてフレイル・サルコペニア…
リハ栄養の目的の一つとして、『適切な栄養管理とリハビリを実施し、栄養状態、サルコペニア・フレイルを改善すること』が挙げられます。しかし、 ・栄養状態とリハ目標の考え方は? ・リハ目標を切り替えるタイミングは? と疑問に思う人もいらっしゃるかと…
サルコペニアとは、「進行性及び全身性の骨格筋量及び骨格筋力の低下を特徴とする症候群」で「身体機能障害、QOL低下、死のリスクを伴うもの」と定義されています。 サルコペニア・フレイルの定義のおさらいはこちら↓ rehabilitation-nutrition.hatenablog.c…
リハ栄養を実施する上で、介入することにより生じるリスクを知っておくのも大事です。 今回はRefeeding syndromeについて説明していきます。 Refeeding syndromeとは 診断基準 予防と治療 まとめ Refeeding syndromeとは 低栄養状態にある患者に対して、急激…
// リハ栄養において、適切な栄養管理と運動療法は必要不可欠なところですが、厚生労働省の報告書によれば、回復期リハビリテーション病棟における経口摂取可能な患者の食事摂取率において、入院患者の1/4が提供された食事量を十分に摂取できていないという…
// リハビリ職が運動療法を行うときには、必ずその人の栄養状態も加味して強度を設定しなければなりません。 今回はリハ栄養での総エネルギー必要量を考える際に必要になる「エネルギー蓄積量」についてまとめていきます。 エネルギー蓄積量の計算方法 エネ…
リハ栄養を行う上で、対象の方が1日にどれぐらいのエネルギーを消費しているか知っておかなければなりません。 エネルギー消費量を知らないと ・1日のエネルギー摂取量を上回るエネルギー消費をさせてしまい、筋トレを行なっているのに筋力が低下する。 ・体…
ロコモティブシンドローム、フレイル、サルコペニアは、どれも進行すれば要介護状態になる可能性が高くなります。 3者の関連性は深いと思われますが、位置関係が曖昧な方もおられると思います。 結論からいうと、大きい概念から順番に、 フレイル→ロコモ→サ…
サルコペニア(筋肉減少症)という言葉が世間でも少しずつ広まってきていますが、サルコペニアには様々な原因・種類があります。 今回はサルコペニアの原因と発生機序について述べていこうと思います。 サルコペニアの原因 サルコペニアの発生機序 加齢性サ…